譫言

□快楽を求めて
1ページ/1ページ

「快楽を求めて」


噎啼いて、
人は正常を売り渡す。

守るべき者も守れず、
僕は屍となった。

睨んで睨んで。
一瞬の油断は、命取り。

 一部の狂いもなく敷き詰めた悪意で、君を打ち砕いてあげるよ。

この実体のない身体で。

成す術も無く叫んで?

僕の破壊衝動を増幅させて?

 僕の耳には甘やかに届く悲痛な叫びをもっと聞かせて、僕を悦楽に浸らせてよ。




 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ