譫言

□僕らは
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「僕らは」



朝は、寂しいくらい静かだ。

感傷に浸るのならば、
持ってこいの時間。

されど、
朝は忙しい。

時間は、待ってくれないのだ。

さぁ出掛けよう。

鈍感な浮世に。

感傷は隠して、
顔には笑顔を貼付けて。

じっと動かずにいて、
「何してるんだ!!」って
怒られたら僕らは言うんだ。

「息をしていたんです。」と。
この世は生きづらい。



精一杯、


呼吸しなきゃ、


倒れてしまう。



これでも、
頑張って生きているんです。




 

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