Prozect
□お題『体の一部』
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『ユーリはズルい…』
こうして不意に僕の欲しいものをくれるから。
『なんか言った?』
『何でもない』
そう返すと、ユーリは微笑んで少し強く手を握ってくれた。
さっきまであんなに胸の中で疼いていたものが、嘘の様に晴れていく。
ユーリ…、知っているのか?
僕はお前の行動一つ一つで、嬉しくなったり 悲しくなるんだぞ。
だから今は…、ありがとう。
その想いが伝わるように、繋いだ手を握り返した。
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