随分久しぶりに舞台を見ました!
 
労働者Mという松尾スズキさんが台本を書いている、ちょっ

とコミカルな物語です。

 
何を隠そう森高は、両親共に劇団員です。といっても昔の

ことですが・・・ある有名な劇団で二人は出会い、間もな

く恋に落ちました。そして親父35歳、御袋30歳の時に

おいらが生まれ、同時にお袋は芝居を止めました。
 
 
親父は芝居を続け様々な劇場で、渋い劇団員として活躍し

ていました。あとTVにもでてました!記憶にあるのは、ド

ラマで田中美佐子さんと絡んでたりもしていたということ

です。
 
 
そしておいらが20歳の時御袋が体を悪くし、同時に親父

は芝居を止めてしまいました。
 

 
前振りが長くなってしまいましたが、何が言いたいのか?

実は労働者Mを見て感じたのは、今の芝居は随分発展したな

ということです。
 

CGやセットもそうですが、客との距離感がどんどん遠ざか

っている感じです。芸術に正解なんてないですけど、こう

いった事が、あらゆる芸術で起こっています。映画なんか

が解りやすいですね!どんどん技術が進歩していって、今

は凄い世界になってる。小説や絵画はさておいて、写真や

音楽など機械を使う芸術は、科学の進歩に伴って変化して

いますね。


 
そもそも(芸術)と題して舞台を語るなら、その位置付けは

どうなるのであろう?
 

おそらく我が国では舞台なんて殆ど観ないという人が多い

でしょう?下手をすれば1度も見たことが無いなんていう人

もいるかもしれません。その点(映画)はどうであろう?な

んと注目度が高く、そして親しまれていることか・・・

 
更には(音楽)!これも凄い!(音楽)の無い生活は充実しな

いというものまでいる。おそらくこの二つだけがダントツ

に親しまれ、(小説)や(絵画)更には(写真)といったジャン

ルは、マニアックな印象をもたれがちです。
 

だから森高は苦労しています・・小説と絵画、しかも日本

文学と日本画が好きなのですが、なかなかその良さを共感

できる人がいなくてです。
 

最近は(花)も気になる存在で、どうやら自分は動かないも

のに惹かれる習性を持っているのだと気が付きました!逆

に音楽はたまにクラッシックをちょっと聴くくらいで、あ

とは全く聞きませんし、映画も人並みに見るようになった

のは本当に最近です。
 

 
とどのつまりマニアックなんです!少数派故に変わってい

るとさえ言われてしまいます。うちの両親なんかもそうで

すが、少数派の人は立場的に変な人と世間から言われま

す・・まあしょうがないですね。物事を狭く深く見るタイ

プの人間っていうのは宿命ですネ!

 
そんな自分から見ても変わってるなと思う子がいます!一

緒にいても見ている景色というのが全然違うんです。世間

を知らない反面、ものすごい人としての価値観を持ってい

る。自分が狭く深くなら、その子はものすごく狭く恐ろし

く深く生きています。
 

おいらも変な人の道を極め、芸術家になってやろうという

野心があります。でもこの二十歳の女の子と接している

と、こういう子こそ芸術家気質なんだなって思いますね。



 
人には各々のステージがあります!極端な話この子は絶対

にOLにはならないでしょうし、自分もおそらくサラリーマ

ンにはならないでしょう。でもそれでいいんです!よく職

業に向き不向きなんていう言葉がありますが、それ以前に

自分が住む世界かどうかがあります!
 

自分を把握しておかないと、いったい何処が自分のフィー

ルドなのかがわからないまま、その道を行きちっとも幸福

じゃない、充実感の無い人生になりかねます。
 

これを見ている皆さんに一言!芸術もそうですが、人生も

爆発です!



 

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