記念詩
□黒猫とお姫様
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レースの付いたシルクのドレス
輝く宝石を散りばめたティアラ
白い肌に金色のなびく髪
歩く先には赤い絨毯
彼女は生まれながらにして
地位と名誉を持っていた
彼女は生まれながらにして
権力に守られてきた
彼女は生まれながらにして
苦労を知らずに生きてきた
彼女は生まれながらにして
城の中で生活してきた
どうして私は外にでれないの?
どうして黒猫は外に出れるの?
同じお城の中にいる2人なのに
姫は外へ行けなかった
潤んだ瞳は濁って
外の世界を映せなくなって
窓に手を掛けて
外の世界へ飛び出していって
そしたらもう二度と
お城に戻ることができなかった…
黒猫は上手に着地して
お姫様はお人形みたいに堕ちたから
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2006.3.21
地位や名誉・宝石・お城…。
何もかもに恵まれたら幸せなんですか?
目に見える物だけが幸せじゃなぃと思います。
目に見えない自由や愛情・友情ってもっとすごいと思います。
そぅ言う「当たり前」な事って考えないと気付かない。
そぅ言う「当たり前」に気付く人になりたぃです。