新詩

□余命
1ページ/1ページ

目を背けた暗闇から
いつか助かるんじゃないかって
一筋の光が見えるんじゃないかって
ずっと隅の方で思ってた

背後に感じる暗闇は
いつか消えるんじゃないかって
いつか忘れてしまうんじゃないかって
無意識のうちに思ってた

なのにどうして
なのにどうして…
暗闇は黒さを増して
目の前に現実を突き付けた

いつか見る暗闇
いつか来る現実
分かってる
そんなの解ってる…

今は見たくないの
現実を受け入れられないの
暗闇が齎(もたら)したのは
死の期限



__________________________________
2006.8.31
自分に死の期限がつけられたら…
何をして残りの生活を送るんだろう。
でも、生きてる全員にあるのは
いつかくる死。
その事を忘れてるから、気付かされた時に
現実を受け入れられないでいるんですよね、私。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ