懐詩

□波間の流木
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今日も流木は浮かんでた
1歩進めば 1歩さがる
2歩進めば 2歩さがる
打っては返す波のように ずっと続いてる
このまま汚い海を漂って
いつか誰にも見つからない 海底に沈んでしまう

陸に向かって泳いでく 一生懸命泳いでく
でも 未知の世界に行く勇気がなく
途中で怖じ気ずいて 止まる
海に向かって戻ってく やる気をなくして戻ってく

陸に打ち上げられた貝たちは
優しい歌を奏でて 眠る
海に入ったカメたちは
意志を曲げることなく 真っ直ぐ進む

今日も流木は浮かんでた 毎日同じことを繰り返す
明日も流木は浮かぶだろう 沈まないように漂ってる

いつか自分の力で陸に上がって
1歩1歩前に進みたいな
海の上に一面に広がる 神秘的な星空に話し掛けた


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2004.2.25
全ての事において中途半端…。
何をするのも中途半端…。
ちゃんと前向いて歩きたいですね。

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