紡詩

□少女ヲ護リシ悪魔
1ページ/1ページ

独りでもがけば
何時か仄暗い水面下に
沈むでしょう

気持ちを打ち明ければ
足元から熱を帯びて
燃え尽きるでしょう

決して口には出せない

ただ脳裏に焼き付いた
言葉を胸中で繰り返す

目の前の少女を睨む
醜き悪魔の呟き

《嗚呼…
君ヲ此ノ腕デ
抱キシメタイ》

この気持ち悪い感情に
名前を付けられるなら…
命を絶やしても構わない…

瞬いた刹那
少女の唇から紡がれる歌

その輝く旋律は
悪魔の心を蝕む
その煌めく言葉は
苛む焔を鎮めてゆく

そして…語られる物語

《少女ヲ護リシ悪魔》

時代を廻る中で
代わらない感情とは一体…



______________________
2008.5.9
イメージはサンホラより。
『石畳の紅い悪魔』の曲ですね。
意識して作ったので、分かる人には
「ん…?これってもしかして?」と思う方もいるかも。

・恋心に苦しむ悪魔
・《刹那》と言う文字
・昔も今も人を想う気持ちは一緒
…と、言う事が描きたかったんです。

友人宅で、石畳の曲を使った00のニコ動を見せてもらって
印象的だったので作りました(笑)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ