皇国テキスト
□皇国小ネタ集
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その2
「魔王のデスマスク」
×××
魂が凍り付いて消えてなくなりそうなほど極寒。
そう表現しても決して大袈裟でなく、昨夜から雪がひたすらに降り注いでいた。
まるで、何かを覆い隠そうと天が為す如く。
天が用意し悲しき魔王の全てを隠すように。
冷たく注ぐ雪の朝
私は魔王のデスマスクを見た。
魔王らしいデスマスク
彼らしいデスマスクが瞳に入る
彼は死んだのだ
天が用意し運命の道を歩き、抗い、受け入れ 魔王となった彼はたった一人でその一生にフィナーレを飾った。
その空に光明はない
×××
私→主人公 少女 まだ15、6ほど
彼→新城直衛 初老
的設定でした。
ドリームにするつもりだったのかな?
直衛の晩年を書いてみたかったのですが、やはり猫娘では力量不足(>_<)
いつか書けるといいなあ。