書庫
□☆中身を見たい欲の果てに
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「…早いな」
「う、うん…まぁね」
ドアを開けて中に入るとネウロは机の向こうに座って新聞を読んでいた。えーとそういえばあの子はここに来たら最初に何してたんだっけ…何かしら食べてたっけかな?面倒くさいからこっちから行っちゃおっと。
「む、何だウジムシ」
新聞をひょいっと取り上げて机に乗りかかって間近に接近してみた。それにしても鼻筋が通ってて肌もきれいだなぁ。本当の俺もこんなぐらいに美形なのかな。口元に目をやると思わず喉がごくり…。無意識に両手で頬を包んだ。
「…」
滑らかな肌の質感に少しびっくりしながらその唇に誘われるように自分の唇を重ねた。
「積極的だな」
「たまには、ね」
手首を捕まれ机に押し倒され耳元で囁かれる。
「存分に可愛がってやる」
「いいよ……来て…?」
ネウロはニヤリと口の端を吊り上げると右手が伸びてきて太股をさすり、もう一方の手がいつの間にか制服の中に入り込んで指先で背中をつーっと撫で上げてきた。
「あっ…ん…っ」
自分でもびっくりするほど上擦った声が漏れて。腕をネウロの肩に回すと顔が近づいてきて触れるだけのキスをされて。
「…もっと…して…?」
「…」
耳を甘噛みされ、左手に胸の頂をきゅっと摘れ、下着の隙間から長い指が入ってきて亀裂をなぞってくる。
「は…あっ…」
「もうこんなに濡して…」
「はぁ…そんな、こと…んあぁっ!!」
勢いよく指を差し入れられた瞬間いくつもの電流のような甘い痺れが体中を走って。
「…淫乱め」
「あぁっ…はぁっ…んっ…」
「そら…もっと鳴いてみせろ」
指が二本に増え抜き差しする水音が静寂の中でやけに響いてそれがいやらしくて頭がおかしくなってしまいそうだった。
「……フン」
「んっ…あ……?」
突然ズルリと指が抜かれた
「貴様では勃たん」
「え…?」
…あれ?もしかしてバレてる?
「一重にヤコの姿であっても…染み付いた血の臭いで貴様だとすぐにわかった」
「ちぇっ…わかってたなら中途半端にするなよー無駄に興奮しちゃったじゃん」
ジロリ睨むとネウロは勝ち誇ったように笑って。
「フハハハ…それは悪かったな。我が輩はこれでも頑張って犯してやろうとはしたぞ」
ネウロはクッと喉を鳴らすと椅子に座って脚を組んでポケットから携帯を取り出して何やらいじりはじめた。
「見ろ、あのウジムシと貴様とでは格が違うのだ」
見せられたのはあの偽探偵との情事の動画。ちゃっかり携帯に保存までしてるのか…。
『やぁっ…ネウ…ロッ!やだ…んぁぁーっ!!』
「何これ?ただ単に嫌がってるのを半ば無理矢理犯すのが好きなだけじゃん!」
「馬鹿め…よく見ろ」