書庫
□☆中身を見たい欲の果てに
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「ねぇ、今日一日あんたになっていい?」
唐突にそう言われてもあたしは驚きと恐怖と混乱でいっぱいだった。何故ならその問いの主はあのXだからで…。学校が終わって事務所に向かおうとその前にトイレに寄ったら個室に入った途端にコイツがいて。突然の事で戸惑いながらも理由が知りたくなった。
「ま…またあたしに化けてネウロを狙うつもり…?」
「んー、まぁいずれ殺しちゃうけど今日はそんな気分じゃないんだよね。あんたになってあいつに試したい事があるんだ。要するに君が事務所に来なきゃいいだけの話。悪くないだろ?」
「う、うん確かに…」
「じゃ、OKって事で!」
…え!?話が勝手に進んじゃってるし気がついたらXはちゃっかりあたしそっくりに変身しちゃってトイレから出てっちゃったし!!…まぁ殺し合ったりしないみたいだしあたしも今日は疲れてて帰りたかったから丁度いいかと思いつつトイレを済ませて家に帰って休む事にした。