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□☆ドS魔人も狼男も変わらん
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満月の晩に狼に変身する男だか満月の晩に狼男がより凶暴になるんだかよくわからんどうでもいい話をどこかで耳にしたような、目にしたような




そんな事を考えていた探偵事務所の“助手”がふと窓から見上げた夜空に浮かぶ一際大きい楕円を見つめて


「今夜は満月か」


と呟く




夕焼けのような悲しみをイメージさせるような感覚ではない。そもそも“悲しみ”などというこれまた理解不能な言葉はふさわしくない。静かに本能を引き出されていくような、脳髄を甘く引っかくような感覚に近かった。




“助手”は二ヤリと何かを思いついたように妖しく口元を吊り上げて笑い、窓の向こうへと飛んでいった。











行き先はもちろん例の“女子高生探偵”の部屋。
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