短編集

□命 −ミコト−
1ページ/10ページ


平成10年8月19日午後4時23分、真夏のような暑さの中、とある病院でひとつの生命が産まれた。



「無事産まれましたよ。可愛らしい女の子ですよ。」





看護婦が赤ちゃんを抱きながら、母親に伝える。


彼女の名前は「みこと」。

「命」と書いて「みこと」と読む。

名の由来は、自分、他人、動植物の生命を無駄にせず、大切にする。

簡単に言えば、生命の大切さがわかると言えばいいだろう。

しかし、その名前にはもっとたくさんの意味があるだろう。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ