零れ落ちた話

□四季の神々
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この世界には
春の女神
夏の神
秋の女神
冬の神
それぞれの季節を地上に降りて見守る四人の神達がいる。
















「冬獅郎殿!
桃殿はお戻りでしょうか?」


「秋の女神(ルキア)?桃は、まだ戻ってないがどうかしたのか?」





天上の冬の神の宮殿に訪ねて来た秋の女神ルキアに、冬の神冬獅郎がまだ春だろ?と不審げに眉を顰める。






「いえ…もう一護(夏の神)が地上に降りたというのに地上の様子が…」





言いにくいそうにルキアが視線を地上に向ける。





「一護が地上に降りた(春が終った)っていうのに桃(春の女神)が帰ってねぇからか…雨が降り続いているってのか!?」





一護がもう地上に降りていたと知らなかったので、この雨もただの悪天候が続いてるのだろうと思っていた冬獅郎も今までなかった事態に更に眉間に皺が寄る。










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