秘話
□帰りたい場所
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思い出すのは、懐かしく愛しい人達とあの日のあたしだけの大切な君。
帰りたい場所
『大逆の罪人 藍染惣右介は貴方を刺した後、捕らえようとした日番谷十番隊隊長を破り…元三番隊隊長市丸ギンと元九番隊隊長東仙要の二人をを連れ、尸魂界を去りました』
目覚めてから、すぐ藍染隊長のことを聞いたあたしに返って来たのがこの真実だった。
あたしは、一体何をしていたんだろう?
あの人の…藍染隊長の何を見ていたのだろう?
何処までも…盲目的にあの人の言葉を信じてた。
そう、ただ…藍染隊長だけを―
初めて会った時の藍染隊長の人格、その全てがあたしの理想だった。
憧れた。
どうしようもなく、憧れて…憧れて
学生時代に助けて下さったことへの御恩と、副隊長に任命して下さった恩威に報いる為に、そのお力になれるように―と必死で努力して来た。
その結果、あたしは何を得た?
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