秘話

□傍らのぬくもり
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…そう、君が居たから今まで生きてこれた





傍らのぬくもり











コテン








「…………………………雛森?」







折角の休日だってのに、自室で急な書類処理に追われていた俺の横で、さっきまで『ねぇ?ねぇ?まだ終わらないの?』『待ってるから、早くね?』と騒がしくまとわり付いていた雛森が急に静かになったと思ったら…












スゥスゥ…








待ちくたびれて寝ちまってやがる。







しかも人の背中にしがみ付いて寝るか?






普通?









「……ん……ゥ……………ん…………………」







グリグリ








微かな寝息と共に、無意識に擦り寄ってくる仕草が、背中に感じる重みが…












愛しさを募らせる。







俺は、昔っからコイツが安心して安らげるこの穏やかな空気を護らればと思っていた。









だから







『死神になる!』







と瞳を輝かせて言ったコイツの後を追って…死神になったんだ。








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