贈り物
□桜日和
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約束だよ。忘れないでね?
毎年この日は必ず二人で過そうね。
桜日和
「わ〜もう咲いてるんだ!ここの桜」
お使い帰りに久しぶりに寄った流魂街のあたしと日番谷くんの秘密の場所。
あの頃のあたし達の秘密基地。
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シロちゃんのお気に入りの大きな木。
静かで日差しも心地よく昼寝するのに調度いいらしくてなかなか教えてくれなかった。
あたしがあまりに泣いたからそれからはいつもシロちゃんが来る時は連れて来てくれた。
ある春の日
その木に薄紅色の淡く可憐な花が咲き誇る。
「…キレイ」
「ああ、桜だったんだな…」
シロちゃんもこの木が桜の木だって知らなかったみたい。
「ねぇ、シロちゃん!これからは毎年桜が咲いたらここにお花見に来ようよ♪」
「そうだな。これだと寝に来るだけじゃ勿体ないしな」
「うん、そうだよ!約束だよ♪」
あたし達を包み込むように降り注ぐ花吹雪に圧倒されながら約束した。
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「日番谷くん…」
時間取れるかな?
最近、仕事忙しいみたいだし…でもせっかく綺麗に咲いてるんだもん。
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