零れ落ちた話

□四季の神々
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一方、桃は





「ごめんね。シロちゃん!許して…」
「ダメだ」





ルキアと一護を横目で見ながら二人が本当に怒っているのだと必死に謝るが、冬獅郎はあっさり切り捨てる。






「だって、一護くんにあたしがいない間のシロちゃん聞いてたんだもん」
「一護に聞かなくてもさっさと帰ってくればいいだろ?」






俺は待ってんだしと言う冬獅郎に桃が口を尖らせる。





「だって〜知りたいんだもん!!あたしが居なかった時のシロちゃんのこと」
「一護にじゃなく秋の女神に聞けばいいだろ?」





そんな桃の訴えに半分呆れながら言うと桃が睨む。





「少しでも早く知りたかったの!!」





それにルキアちゃんはあまり教えてくれないし…と、そう二夫婦の間でどっちかというとこんな話の場合はルキアは冬獅郎の味方で一護は桃の味方だ。







「分かった。
でも、罰は受けて貰うからな」
「…うん」
「反省してんなら、その罰の間ずっと側に居てやるよ」





シュンと落ち込む桃に冬獅郎がだからちゃんとやるんだぞと優しくと笑う。





「うん!シロちゃん!大好き!!」
「分かったから、今度から気をつけろよっ」
「うん!!」






満面の笑顔で冬獅郎に抱きついた桃の頭を冬獅郎が優しく撫でる。





どうやら、罰は一護の危惧通りになりそうだ。







その後、散々言われたにも関わらず毎年桃と一護は交代の度にノロケ話に花を咲かせ暫く地上に雨の降る日が続いたそうだ。






これが、この世界の梅雨の始まり










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