零れ落ちた話

□四季の神々
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「はい。うちの一護が降りたのは二週間前なのですが…その時から」
「…確かに、俺達が同時に地上にそんなに長く滞在したことはなかったからな」






四季の神達は、各々その季節を知らせ見守る為に地上に降りる。





そして、その前の神は降りて来た神と交代に天上の宮殿へと戻る。




自らの季節の始まりは神達は肌で感じられるが、終わりは次の季節の神が地上に降りて来て初めて知る。





「「…………………………………………」」





「この雨は二つの季節の神が同時に長く滞在したが故の気圧の変化によるものか?」





冬獅郎の呟きにルキアが頷く。





「多分、桃殿と一護が今回地上で会わなかったのでは?」





普通、交代の神が降りれば自分達は天上に帰って来るのだから。





「ああ、滞在中に移動もするしな?」





各々の神達の交代がスムーズにいかない時がある。





夫婦である冬の神と春の女神と同じく夫婦である夏の神と秋の女神場合はお互いだいたい分かっている為にすぐに戻って来るが…桃と一護の交代の時とルキアと冬獅郎の交代の時に稀におこったがこんな雨が続いたことはなかった。








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