贈り物
□first love〜初めての想い〜
2ページ/7ページ
「一護!遊びに来てやったぞ!!」
「おっ、何だお前?今日も来たのか?」
声を掛けると、一護が笑顔で迎えてくれる。
「おう!私が居ないと寂しがるヤツが居るからな!」
そう笑った私の腰にはすでに何人かの園児がくっついている。
「…まぁ、そうだな。
今日もよろしく頼むな」
一護は、私にしがみ付いている子ども等を見て苦笑する。
「任せろ!!
さぁ、あっちで遊ぼうな」
一護の言葉に笑顔で答え園児達を促す。
ここは、一護が勤める空座保育園だ。
この保育園では、交流目的でボランティアで延長保育の子ども達と遊ぶ人員を募集している。
目下お年寄りも多いが、私達みたいな学生(将来保育士希望)もいる。
最初、姉さんと兄さんの会話から『黒崎君がボランティアで園児と遊んでくれる人を捜してるらしい』と聞いた時、あの出会いから全く接点が無かった一護に近付くチャンスだと思い、姉さんに保育士に興味があるといい紹介して貰ったのだ。
『ルキアちゃん。どんなに小さなチャンスでも掴まないと恋愛はものに出来ないよ。
唯でさえ、年齢差っていうハンディがあるんだから』
と相談した織姫に言われていたこともあり、私はこのチャンスに飛び付いたのだ。
お陰で一護のことを色々知れた。
家族構成 父・母・中学三年生の双子の妹。
誕生日 7月15日
年齢 24歳
姉さんと兄さんとは、高校からの付き合いで一年下の部活の後輩だったらしい。等々。
(これは、基本は押さえなくちゃねVvと笑顔で織姫に言われた全てだ)
・