贈り物

□眠りたい
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それが、何故雛森が日番谷の部屋を訪れる原因になったかと言うと少し前のことだ。



『日番谷くん。お風呂貸して!』



深夜、幼馴染みの気安さで任務でドロドロになった雛森が日番谷にお風呂を借りよう(隊舎の各部屋はお風呂無しだが、隊長には特権として一つだけ欲しいものを作って貰える。書斎とかお風呂とか。それが、日番谷の場合はミニ銭湯くらいの大きさの檜のお風呂だった。)と部屋を訪ねて来たのだ。



『大丈夫か?雛森。
でも風呂って…隊舎にあるだろ??』




確かに、隊員一人一人の部屋に風呂はないが、各隊舎に男女別に一つ二十四時間いつでも入れる大浴場がある。



『そうだけど、これで入ったらみんなに迷惑がかかるから…』



日番谷は、雛森の台詞に改めて雛森の全身に視線を走らせ納得する。
確かに、これだけ泥だらけなら共同の大浴場は汚して迷惑をかけるだろう。



『わっーたよ。
使えよ。それじゃ、確かに迷惑になっちまうもんか』



『うん!ありがとう!日番谷くん』




日番谷の了承に雛森が嬉しそうに礼を言う。(だが、いくら幼馴染みとはいえ深夜に男の部屋にお風呂を借りに来ることの方が、共同大浴場を汚すことより問題あることに気づいてない(理解してない)二人)








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