贈り物
□遠い日の約束
1ページ/7ページ
ねぇ…約束だよ。
二人だけの…あの日の誓い
遠い日の約束
木陰で涼む日番谷を見つけて雛森が近づく。
「こんな所に居たんだ?日番谷くん。
乱菊さんが捜してたよ?」
もうサボっちゃダメじゃないと雛森は、お姉さんぶって注意するがその顔は笑っていた。
「松本の奴に比べたら、こんなんサボった内に入んねーよっ!」
ニヤリッと意地悪く笑う日番谷に雛森は
「…そうだけど、困ってたよ?乱菊さん…」
とだけ言った。
根が真面目な日番谷だけにサボる時は、よっぽど疲れているか、哀しいことがあった時だけだ。
それが、分かっているだけに雛森は強く責められない。
それに、事実日番谷の部下である―副隊長の松本乱菊のサボり癖(某隊長には負けるがιι)は、護廷でも有名でこの場合どうしても乱菊の味方は出来そうにない。
「少しだけだよ」
雛森は、仕方ないと溜め息を吐くと日番谷の隣に腰を下ろした。
「ああ」
僅かに微笑み日番谷は、隣に座った雛森の膝の上に寝転がった。
そして、顔を隠す様に横を向ききつく雛森の腰を抱く。
・