11/11の日記

11:30
5日目 グラナダ〜バレンシア
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アルハンブラ宮殿のあるグラナダを後にして、一路バレンシアへと向かいます。

この日はバレンシアまで半日以上かけて移動。ついに私の化粧する気も失せる。よくもった方でした。


グラナダはスペイン南部のアンダルシア地方に属しますが、これからは地中海に面する海岸に近いところを走ります。

地平の果てまでオリーブ畑が続いていた景色ですが、ここから北上するに従って、オレンジやアーモンドの木が増えていくとのこと。
とはいえ、続くのはやはり見渡す限りのオリーブの木。本っ当に、地平線までオリーブ。隙間があればオリーブ。もしくはなだらかな丘陵地。
そして、それを越えれば、高速道路は岩山の切り通しのように。
ゴロゴロと岩が転がる大地から、ぐっと高い岩壁まで。オリーブ畑から岩の中へと景色は変わります。

少し遠景の岩山はどことなくアンデスの谷へ続いて行くようにも見えて(行ったことないけど)ちょっと懐かしいような気分に。
今回の旅の車窓からの眺めは、つくづく、目にするまでは思いも寄らない世界が、地球にはたくさんあるんだと知らされました。
日本より広い国土を持つスペインですが、日本より人口は少ないそうです。


昼食にはスペイン名物(?)ガスパチョを頂きました。
冷たい野菜スープ。味は少々独特でしたが、暑くて車酔いも相まった身体には染みました。
私は嫌いじゃなかった。

さて、バスでぐっすり寝て、少し体調も回復した中、バレンシアに到着。
基本、雨はほとんど降らないスペイン。湿度が低いスペイン。
しかし、ここへ来て若干の湿気っぽさを感じます。むむむ、ヤな予感。

そして南のアンダルシア地方では忘れかけていた、スペインの匂いも、ここに来て復活!
なんか空気が苦酸っぱい!空港を出たら、まずその国特有の匂いがするらしいですが、スペインは一番それを感じました。
ちなみに日本は醤油クサいらしい。


ラ・ロンハと言われる商品取引所を見た後(ここは全く覚えていない)、カテドラル(大聖堂)を見学。

キリストの血を受けたと言われる聖杯や宗教画が並ぶ展示室は、何だか重々しくて。
古くはキリスト教の地であるスペインで、ユダヤ教徒やイスラム教徒がキリスト教徒を迫害、なんて絵も。
歴史を見れば、どちらの場合もありきですが、なんとも痛ましいですね。

時に救いや寄りどころとなり、時に争いの元凶となる宗教。戦争は宗教の思想の違い等が引き金になって起こる、と聞いたことがあります。
文化や国の大切な礎となる宗教ですが、平等で何の隔たりもない世界、と言うのは果てしなく幻想に近いのだなと感じました。
でも近頃は、宗教を利用した戦争の方が見て取れたりもしますね。権力って、お金って、本当にコワイ…。


さて今晩の宿はアパルトメント。長期滞在者などに適したキッチンなども付いたお部屋です。
ベッドルームも二部屋、シャワールームも二カ所。それにプラスしてリビングがついた、ウキウキするようなお部屋でした。

夜にサッカーの試合も中継されるということで、近くのショッピングモールで買い物してお部屋で観戦したツアーの皆さんも多かったみたい。

私達も歩いて買い物へ!!日本の小型アウトレットみたいな半屋外型のショッピングモールでスペインブランドを見たり、スーパーでお買い物して、夜はお部屋で晩酌!!
スペイン限定のお菓子やハムをつまみに、バレンシアの夜は更けていくのでした。

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