『鬼と兎』

□4日め(桐山組)
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鏡華の部屋は女の子だけあってぬいぐるみ等の可愛いらしい物も置いてあるが壁には日本刀とショットガンが立て掛けられていた

さあ、座って「バーボンとコーヒーと紅茶が有るけど何が良い?」

「じゃあ、バーボン」

「俺、砂糖とミルクたっぷりのコーヒー」

「判ったわ。少し待っててね」

しばらくするとバーボンのロックとコーヒーを持って来てくれた

「今回の襲撃の件なんだけど」

真剣な顔付きになり早速本題に入る

「何か判ったのか?」

「藤原が選んだ実験体は実は貴方だったの?」

「なに?ってことは
俺に依頼を頼んだのもグルだったってことか」

「そういう、こと。
貴方のこの肉体と奴の作った薬品が合わされば最強の生物兵器ができるって考えなんでしょ」

「嵌められたって訳か舐められたもんだな」

「俺は何か関係あるの?」

これまで黙って聞いていた彰が聞いてきた

「彰君はアルと関係があるから絶対狙われるわ」

「俺の両親大丈夫かな?」

彰の顔がだんだん不安げな顔になってくる

「大丈夫よ。部下にひそかに警護させてるから」

「良かった〜」

゙ドン゙バーボンを一気に飲み干しテーブルにたたき付けた

「彰心配するな俺が守ってる!
藤原達をブッ潰すぞ!
誰に喧嘩を売ったのか判らせてやる」

鏡華と彰はアルの方を見て意を決したように頷く

「「おう!」」

「あっそうだ彰君!
君に渡したい物が有るんだ。」

「何?」

鏡華は机からベレッタを取り出し章に渡した

「護身用に渡してくね
撃ち方は教えてあげるね」

「射撃場でもあるのか?」

「あるわよ。いってみる?」

「行こう!」

射撃場は鏡華の部屋の調度下の庭にあったので部屋を移動するのがめんどくさいから彰を担ぎ窓から飛び降りることにした

「武器は何でもあるよ
とりあえず、彰君まずこう構えてこう撃てばいいんだよ」

゙パン゙鏡華の撃ったベレッタは見事に100m先の的の真ん中に命中した

「こうだよね?」

今度は的を10mにして彰が同じ構えで撃ってみた
真ん中には当たらなかったが的には当たった

「鏡華、的を1kmにしてくれ」

「判ったわ」

゙ズドン゙見事に的の真ん中を撃ち砕いた

「さすがね。てか、あんたこの銃普通の銃じゃないでしょ」

「150口径の特注拳銃だ
弾は特殊な炸裂弾で重さは7・5Kgある」

「どうりで死体が上半身吹っ飛んでたんだ
撃ってみて良い?」

「いいが、どうなっても知らんぞ」

゙ズドン゙構えて撃つが衝撃が凄く垂直に構えた腕が頭まで上がってしまった

「凄い衝撃ね。」

「肩が外れないだけでも良い方だぞ
あと、弾を仕入れたいんだが密輸出来るか?」

「弾作ってあげようか?
一発だけもらえる?」

「良いのか?判った頼むな」

「武道場も有るけど行く」

「身体、鈍ってるからな
行ってみるわ」

アル達は武道場に向かうことにした
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