『鬼と兎』

□7日め(学園生活)
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ミレニアムの一件いらい藤原達の妨害もなく恐ろしく平和な日々を送っていた
がしかし、彰の一言から平和な日常が崩れさった

「アルっていつも酒飲んでるよね」

「そうか?」

「そうだよ!ねえ?桐山さん?」

彰が同意を求めるように鏡華に話をふる

「確かに少し酒くさいかもしれないわね
いったい朝っぱらからどれくらい飲んだの」

「え〜!鏡華だって酒の匂いがするぞ
飲んだ量はウイスキーのボトル3本とワイン1本だ別に酔っ払ってないから
多少飲んだってかわまないだろ?」

「失礼しちゃうわね!
いくら私でも朝からそんなには飲まないわよ!
今日はたった焼酎ロックで5杯よ」

周りの生徒達はアル達のボケボケな会話に心のなかで

「第一学校に酒なんか持ってくんなよ」

などとツッコミをしているが実際にアル達にツッコめる勇気があるものがいない

「結局、桐山さんも乗んでんじゃん!」

彰が珍しくピントのあったツッコミをする

「アハハハハ!
まあね〜、彰君も飲む?」

ニヤニヤしながら鏡華がアルの方をちらっとみて彰に携帯用のボトルを差し出す

「オイオイ!やめろ!
鏡華、教室を血の海にさせたいのか?」

「冗談よ!冗談!
さすがに私でもこれだけの人数を揉み消すのはたいへんよ」

゙ジ〜゙この一連のやり取りを教室に仕掛けた隠しカメラと盗聴器で見ている男がいた
そう、ここの校長兼地下研究所所長の藤原だ

「フムフム成る程、アル君はエチルアルコール類が大好きなわけか
ならば、大好きなエチルアルコールを全て取り上げ
精神的に追い詰め隙ができたところに薬物を混ぜたエチルアルコールを差し出す!!
そうすれば今度こそアル君を手に入れる事が出来るぞ!!」

という素晴らしく良い作戦?を思いついた藤原は早速行動に出た
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