『鬼と兎』

□5日め(奴が来た)後編
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〜アルSide〜

アルはベルに居場所を聞くと鏡華の家によりC4と謎の液体とベンツを借り
今、法定速度の3倍以上のスピードで走っている。
ベルが言うには日本支部は隣の県の山中にあるようだ

「何か、作戦あるの?」

「作戦か?俺一人で乗り込むから
鏡華は出てきた生き残りを殺してくれ
ベルは屋敷に着いたら即効性の幻覚作用の有るガスを屋敷に撃ち込んでくれ」

「「ラジャー」」

「阿鼻叫喚の大合唱をさせてやるよ」

目を大きく見開き更にスピードを上げ目的地を目指した
本来なら1時間かかる場所がたった15分で日本支部に着いた
大きさは鏡華の家より若干小さいくらいだ
鏡華達を車から下ろし
ベルがガス弾を撃ち込んだのと同時にベンツでフル加速して門番もろとも門に突っ込んだ
゙ドガン゙音を聞き付け駆け寄ってくる部下達が見た光景は、ベンツが煙を上げ門に突き刺さり
すり潰されるように上半身と下半身が別れた門番の死体だった。
下っ端達はボスに無線を入れ。
恐る恐るベンツに近づいていき男の一人がドアに手をかけた時゙ドガベンツのドアを蹴破り男を吹き飛ばし血まみれのアルが現れた

「何だ!!お前は!!!」

「俺は金鬼だ!!!」

そう叫び”ドス”手で腹をブッ刺し臓物を引きずり出し壊れかけた門を拳銃で破壊して進入した。
それからは、銃声を聞きつけかけつけてきた隊員に対する一方的な虐殺が始まった。

”ズガガガガガガガガガ”
”ズガン””ズガン”四方八方から銃弾が飛んでくるが
一切、怯む様子が無いアルは下っ端の頭を掴むと壁に擦り付け顔面を荒削りをし長ドスで顔面の皮膚を斬り刺し抉り切り刻みメッタ刺しにする。
命からがら逃げ出した連中は絶望する先ほどまであった出口がないのだ扉があるのだが扉を開けても開けても開けてもまた扉の繰り返しだ。
ベルの幻覚が効いている証拠である傍から見れば実に異様な光景だ壁に向かい同じ行動を繰り返している
運よく外に出れても鏡華に斬り殺されてしまう
だが、壁際で奇行を繰り返す男たちにもアルは容赦なく斬りつける
50〜60人斬殺したあたりで長ドスが刃こぼれをしてしまった。
アルは長ドスを近くにいた下っ端に投げつけ攻撃を素手に変更させた。
すでにアルは数百発の弾丸を浴びているが傷がほとんど塞がっている
”ズドン”男たちはRPGを放ちアルは吹き飛ばされるが10秒くらいで復活してしまう
どうやら、キレると普段より回復力が増すようだ。
素手でも、アルの大虐殺は止まらない
頭蓋骨を叩き割り首をへし折り握りつぶし叩きつけ投げつけ引き千切り放り投げた
屋敷全体が肉片と臓物と血で真赤に染まり異様な臭いを放っている

「ボスをだせ!!」

゙ガタン゙近くの部屋から物音が鳴る

「ここか!」

ドアを蹴破り侵入すると見た目は10代くらいの少年が隅っこで震えていた

「ボスの場所知ってか?」

「ボスなら1番上にいます」

「そうか、ありがとな」

携帯を取り出し鏡華に連絡をする

「鏡華か、今からちっさいガキが出てくるから
そいつは殺すな」

携帯を切るとガキに近づき

「おい!さっさと逃げろ!」

「ありがとうございます」

少年はアルに出口を教えてももらい逃げ出した
どうやら、あの少年と小さい頃のベルとダブったようで少ない理性が働いて見逃してあげたようだ
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