お買い物に行ってきます!(朝編)[ロイヤルファミリーY]





それはある土曜日の夜、湯浴み後のことでした。

「そうだ、お買い物に行きましょう」

ルルーシュ姫様の母君、マリアンヌ皇妃様が唐突に思い立たれたのです。

「え?」

御年9歳のルルーシュ姫様は、3つ年下の妹君であらせられるナナリー姫様の髪を拭く手を止めました。

「新作の夏物も出揃ったことですし、城下に買い物に行きましょう! ルルーシュやナナリーに夏の新作ワンピースを買いたいわ」

ウキウキとマリアンヌ様が明日の予定を立て出しました。

「お母様、護衛はどうするの?」

いきなり思い立っても、軽々しく出かけられないのが皇族というものです。

「あら、わたくしと一緒に行くのよ? 警備なんていらないでしょう」

確かに、ルルーシュ姫とナナリー姫の母親は、マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア様。
婚前は【閃光】の二つ名で戦場を馳せ、結婚後もあのブリタニア皇帝をのす猛者…失礼、女傑であらせられます。
そんな彼女に護衛は邪魔以外の何物でもないようです。

「明日は早くに宮を出るのだから、ルルーシュもナナリーも髪を乾かしたらすぐに寝なさいね」

「「はい」」

かくしてヴィ母子のお忍びショッピング計画が決定されたのでした。



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