Long Story
□面神学園! 第6話
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「んぁ?」
「どうした恋次そんな馬鹿みたいな顔して」
「檜佐木先輩に言われたかないっすよ。何でそこにいるんですか?」
「……(この野郎…)グリムジョーが晩飯の買い物しに行きたいっつーから記録残してんだよ」
恋次の言う其処と言うのは所謂寮長室。
その寮長室にいたのは恋次達の一つ上の先輩檜佐木修兵。
本当の寮長は別にいるのだが、お呼びだしを喰らったらしく檜佐木が代理を勤めていたらしい。
「へぇー…買い物…お父さんも一緒にッスか?」
「いや、お父さんは生徒会の会議がまだ長引いてるから一人で行くってよ」
パラパラとやる気無さげに記録帳のページを捲りながら机に頬杖を付いて恋次を見上げる。
「っつーか一護はどうしたよ?お前一人か?」
「あー、今部屋でトランプやっててよ。負けてパシられ中。」
「お前…トランプも、弱ぇのな」
「Σ何すかその『も』って!」
何気無い学園生活での一コマ、穏やかに時間は過ぎて行く。
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「よっしゃ…こんだけありゃ十分だろ」
よいしょ、とパンパンに膨らんだビニール袋を両手に店を後にする。
ここ数週間でグリムジョーの体付きはは完璧に女性のそれだ。
胸もいい感じに膨らんで、全体的に丸みを帯びて、身長は少し縮んだ。