戦国BASARA
□成り代わりシリーズC
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「お館様、どうかしたのですか?(うぉぉぉ!お館様が笑顔を浮かべてらっしゃる!可愛いでござるぅぅぁぁ!!)」
「む?いや、何でもないぞ。それよりも・・・そろそろ来るぞ、油断するでない幸村!」
はい!!何て可愛い返事を聞いた瞬間、幸村の死角から軍神・・・謙信公が飛び出してきた。
うおおぉぉ・・・気配で分かってたけどど意外にアクティブなことするな謙信様!ちょっとびっくりしちゃったぜぃ・・・見事に回りの壁が崩壊してらっしゃるよ
「かいのとら、いざじんじょうにしょうぶ!」
「おぉ謙信、受けて立とう!・・・と、言いたいところじゃが・・・」
「うおおぉぉぉぉぉ!!お館様と戦いたくばまずはこの幸村とお手合わせを願いとうござる!」
私
の言葉を遮ってわんk・・・げふん幸村が飛び出して行ってしまった。そうだよね、この子も中々アクティブな子だったの忘れてたよ。っていうか武田軍自体がこう・・・行動派だよね某ぱーりぃーな軍並に。
「おや、かいのとらわこ・・・きょうはあなたからですか?(邪魔をするでない若子の分際で)」
「はい!どうしても貴殿と刃を交えたく!!(貴殿こそお館様に簡単に会えると思うんじゃねーよでござる)」
幸村の槍と謙信の刃がぎちぎちいいながら交わってる。うん、あの神速と謳われた謙信の速さに追いつくとは幸村も成長したなァ・・・お父さん嬉しいよ(お母さんは佐助だからね!)しかし2人の顔が何か怖い。お互い笑顔なんだけど、含んだみたいな笑顔してる。隠れておやつ食べた私と幸村を叱る佐助みたいな顔してる・・・
(うぅ、あの時の佐助怖いんだよね)(じゃぁ少しは学習してよby佐助)
「うおおぉぉっ!不覚ッ・・・!!」
脳内に浮かべていたブラック佐助の顔にぶるぶるしてたらいつの間にか幸村が私の足元まで飛ばされていた。
おぉ・・・流石謙信、あの幸村をここまで吹っ飛ばすとは腕力もあるのだな!細いっていってもやっぱり男なんだなぁ
なーんてうんうん頷いてたら悔しげな表情を浮かべながらぐいっと顔を拭って立ち上がった幸村が再び謙信を睨んでいた。そんな顔も凛々しいぜ幸村!普段可愛いのにそのギャップは何だ畜生!私にその凛々しさ少し分けなさい!
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