Short Story2


□びば☆すくーるらいふ
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バタアァァン!と廊下にぶっ飛ばさんばかりの勢いで開けられた視聴覚室の扉。


そのド真ん中に仁王立ちでこれまた鼓膜が破れんばかりに叫びまくってる教師。


世間はまだ元気な年寄りか子供しか起きていないだろう早朝6時半。


全く朝っぱらから勘弁して欲しいものである。


「煩ェよグリムジョー。皆起きちまうだろォ?」

「お前に言われたかねェわ!っつか何でお前等学校入れたんだよ!?」


「ピッキング。」


「ウルキオラァァア!お前はそんな子じゃないって信じてたのにぃぃ!」

朝っぱらからテンションMAXなこの教師、実は学校で一番モテる(らしい)グリムジョー・ジャガージャックは問題児ばかりが揃うDクラスの担任である。


そんな可愛い問題児達に振り回される日々に漸く慣れてきたまだまだ新米教師だ。


今日も今日とてこれまた朝っぱらからAVなんぞ見ようとしている生徒を朝一で叱り飛ばしている。
(もう見終わってしまったので遅いかと思われるがグリムジョーは必死だ)


「大体何なのお前等!朝っぱらからAVってよォォ!何で朝からそんなに元気なんだよ!?」


「いやだな先生、僕達は只朝立ちしたナニが勿体ないからAVでヌこうって話をしただけさっ☆」


「朝から下ネタオンリー!?止めろよンな不埒な考え方!」


「青少年の悩みなんだ」

「正当な理由に聞こえるがそりゃ朝から視聴覚室でAV見ていーっつー理由にゃなんねェよ馬鹿野郎!」


堂々と視聴覚室を我が物顔で使っているのはDクラスの中でも最も問題児なノイトラ、ウルキオラ、ザエルアポロ。


問題児と言われる割には頭も悪くなく、生徒会に所属していて仕事もそつなくこなす。


頭がいい分凄まじい悪知恵が働く。これでもかってくらい憎たらしい悪知恵が働く。


その悪知恵に毎回振り回されるグリムジョーは呆れを通り越して感心していた。

よくこんな知恵が働くな、と。
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