戦国BASARA

□破廉恥って言ってる自分が一番破廉恥な格好をしているものだA
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「ふぅ・・・さて、と・・・」


きゅ、と乾いた布を締める音と共に気合の入った表情を作った幸村はこれが常だと言わんばかりに豪快な音を立てて自室の襖を開いた。

その時の衝撃で揺れた己の胸元を見なかったことにして。





〜破廉恥って言ってる自分が一番破廉恥な格好をしているものだ2〜




「遅くなってしまい申し訳ございませぬ」


幸村の自室の直ぐ隣にある応接室―――と言っても友人を招くくらいの簡単な造りだが、――にて幸村は三人に頭を下げていた。


「いや、構わねーよ。突然来ちまった俺等も悪ィしな」


「ふん、我は貴様等と違って事前に文を出しておいたわ。勝手に一括りにするでない乳首が」


「んだとゴラァ表でろやテメェェェェェェェ!!!」


佐助から出されたお茶を啜りつつ、幸村からの謝罪を軽く(かどうかは定かではないが)受け流す瀬戸内組と違って政宗は着替え終わった幸村をまじまじと観察していた。


「あ、の・・・政宗殿・・・?」


「Hu―m・・・マジで女になっちまったみてーだなァ・・・」


政宗の呟いた一言に今迄軽い口喧嘩をしていた元親と元就も改めて幸村(の体)を眺めだした。

普段から幼かった顔つきは輪郭が丸くなって触れれば吸い付きそうな程柔軟性を持ったもち肌で、始めから女子のような印象を受けていたが今回は更にそれが強調されて最早女子ですか?な勢いだ。

緩やかな着物の端々から覗く手足は格段に細くなり、ずっと部屋に篭っていたのかと思わせるくらいに白い。

胸元には男子にはない女子特有の膨らみがあり、幸村の場合は普段の鍛錬の影響なのか少し平均よりも大きいと見られるそれが決定打。

ぶっちゃけ、色々とストライクゾーンだ。

しかも幸村は武将。それも甲斐の虎若子、紅蓮の鬼と恐れられる程の実力を持つ。
更には此処、上田の地を治める者として政務もこなす事が出来る(たまに逃げ出すのが傷ではあるが)
欠点と言えば悲しいまでの鈍感さと少々いきすぎではないだろうかと思う暑苦しさちょっとした馬鹿くらいのものだろう
(それらを差し引いてもおつりがくるような気がしてならない)

顔もよくてスタイルも抜群で更には戦闘・政務もこなせるとなればそりゃぁもう普段から虎視眈々とこの鈍くて愛らしい虎若子を狙っていた変態達が黙っているはずもなく。














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