戦国BASARA

□破廉恥って言ってる自分が一番破廉恥な格好をしているものだ@
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「よし、でーきた!後はコレをアレに混ぜて・・・」


とある城のとある一室で怪しげな声の主は高らかに一人笑っていた。





〜破廉恥って言ってる自分が一番破廉恥な格好をしているものだ〜




武田信玄が治める甲斐の国。
まだ朝日も上がらぬ早朝、一人の叫び声が広い広い屋敷中に響き渡った。


「ささささささささ佐助ェェェェエエエ!!!」


声の主は熱血で有名な甲斐の武将真田幸村。
いつも雄叫びを上げ、師と慕う武田信玄との殴り愛を交わす彼だが今回の叫び方はいつもと少し違っていた。


「もーどうしたの旦那ぁ、いっとくけどまだ早朝だからね。近所迷惑考えなさいよ」


さも当たり前のように主の部屋の天井からぬっと顔を出した佐助は顔を顰めて嗜めた。
佐助からすればいつも振り回されている主の叫び声は最早慣れたもの。
行動は非常に忍らしいがその口から発せられる小言はどこぞのオカンかと言う程に所帯じみている。


「佐助ぇ!それどころではないのだ!某っ・・・某はぁぁぁあ・…!!!」


「ちょ、何が言いたいのかよく分かんないから取り敢えずまとめてちゃんとした言葉にしてから話してって・・・でぇぇぇええ
え!!!!?」


何とも言えない唸り声を上げながら布団の上に蹲ってしまった幸村に意図の掴めない佐助は困惑しながらも何とか平静を取りつつ説明を求めようとして・・・放棄した。
否、放棄と言うよりは意図せず分かってしまったと言ったほうがいいのだろうか。

頭を抱えて蹲る主・・・幸村の胸元、
普段通りであればまっ平らなそこが今日は何故か女子特有の膨らみと弾力を持って揺れていたからだ。


「・・・・・・・・・ねぇ、旦那。今度は何を拾い食いしたの」


「某はそのような卑しい事は一切してござらん!!と言うか今度はとは何だ!した事もないわ!佐助の阿呆!」


いやいや落ちていたのが団子なら例えどんなところに転がっていようとも旦那は口にすると思うな。
混乱する頭で取り敢えずそこだけは冷静に返した。
無論、実際に口にすれば怒った幸村から拳骨なり喰らってしまうだろうから心の中でだが。













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