戦国BASARA
□成り代わりシリーズ①
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「風魔！風魔はおらんか！！？」
「………（しゅたっ）」
～成り代わりシリーズ①風魔小太郎の場合～
平成という最も安全かつ平和な時代で交通事故という不運極まりない事故で命を落としてしまった私はどうやら生まれ変わりならぬ成り代わりというものを絶賛体験中なようで。
あっちでぽろーんと落としてしまったこの命、拾ってくださった神様にはホント感謝してもしたりないくらいだよ？（だってまだ生きていたかったしね！）マジ土下座しても足りないよ？けどさ･･･
「おぉ風魔！この書き状を甲斐に持って行ってはくれんかの？」
「･･････････（こくり）」
なっっっっんで風魔さん家の小太郎君だァァァァァァァァ！！！！！
ざっけんな神様！！何でここで伝説の忍チョイスした！？
いや確かに身体能力とか体力とか筋肉とか身体面（あらやだ破廉恥！）については言う事ないよ！ホントだよ！
でもさでもさ！喋れないじゃん！！（←元服した瞬間喉焼かれた。掟らしいが熱いし痛いし苦しかったよ！）コミュニケーション力限りなくゼロじゃん！！
しかも忍っていったらさ、そこら辺の武将よりも任務内容過酷じゃん！死亡フラグ一番多いじゃん！！忍だからって他の奴等に馬鹿にされるしさぁぁぁぁぁ！！（いや勿論そんな事言う輩はフルボッコの刑だけれども☆）
いや･･･まぁ拾ってもらった身でそんな文句ばっか言ってても無礼だし始まらないからもう黙るけどね？
それよりさ、今の聞いた？北条のおじいちゃん今『甲斐』って言ったよね？言 っ た よ ね ？
「･･･････････････。」
武田信玄公っすか。真田幸村殿っすか。
猿飛さん家の佐助さんっすか。（←ココ一番重要）
もぉぉぉおおおおおお！！しょっぱなから死亡フラグじゃないですかァアアァ（泣）
まぁ巷では『伝説の忍』とか『紅い悪魔』とか言われてるくらい実力はあるからそうそう死んだりしないとは思い、ます･･･うん。それにしても酷い通り名だな･･･そんなに怖いか、私。
いやでも相手はあの蒼天疾駆の猿飛さんだからなァ･･･そこらの雑魚とは話になんないじゃん？でも今回は書き状を持って行くだけだから･･･大丈夫、うん･･･きっと･･･！！（ぐっ）
「････････････（とかうだうだ言ってたらもう着いちゃったよ･･･）」
流石伝説の忍、脚力半端ねェな！なんて自分の（元は小太郎のだけど）身体に吃驚しながらでーんと聳え立つ城の門を飛び越えた。
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