キリリク小説
□ある一日
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「っつーかつまんない…いや仕事は楽しいけど…このまま仕事して結婚して…」
そこで言葉が詰まった。
結婚出来るの僕…
仮にしたとしよう。心から愛していない妻。決して愛の結晶じゃない子供。やがて妻浮気、子供ぐれる。家庭内暴力、帰宅恐怖症…そして僕ひとり…
なにこの暗黒の未来!!
「しゃれにならん!!ああ…!!もうどうしよう…」
なんとか無理矢理光り輝く未来を想像するが結局は暗黒の未来に逆戻り。
『おいおい見たか?あの子供…きったなくてよ…変な臭いするし…とっとと消えてくれって感じだよな!!』
『まったくだぜ。』
横をあるく男達がデカい声で僕の邪魔をするのでどうしようもなお焦りはイライラへと変わっていく。
ああ煩い!!そんな事どうでもいい!!今は僕の未来が大事なんだよばかああああ!!!
その時の僕はまさか例の異端の子供と自分から関わってしまうだなんて夢にも思わなかった…
終!!