キリリク小説
□常識的キス
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ジュライ幼少時…
「カズネさん俺もう無理!!算数はもういやああ!!」
「逃げるな!!算数出来なきゃ生きられないよ!!」
机から逃げ出そうとする俺の首根っこを掴みカズネさんは鬼のような顔で俺を怒鳴った。俺はビクビクしながらも一応言いたいことを言った。
「生きていけるもん…」
「あのねジュライ。将来恥かくことになるよ?まともに仕事とか出来ないよ?」
うっわ…カズネさんこわ…どうしよう…どうやって逃げよう…
「俺…カズネさんのお嫁さんになるからいいもん…」
なんも考えずに言ってみたけど…これはマズイよなぁ…ふざけてるもん…ほらカズネさん怒りのあまりそっぽむいてるし…顔を真っ赤にしてるし…なんか血出てるし…
「カズネさん…ごめんなさい…」
「な…なぁぁに…分かってくれればいいんだ…ヨ…」
嘘だ!!アンタまだ怒ってるだろ!!
「本当にごめんなさい!!許してください!!」
「ジュライ!!」
「はい!!」
「分からないところまとめておきなさい!!僕はちょっと外に出てるから!!」
そう言うなりカズネさんはスゴイ勢いで外に出て行った。