キリリク小説

□シュキルのある日
2ページ/6ページ

それからはもう本当に大変だった。最初にやっぱりいる確率の高い孤児院…はやっぱり空いていなかったのでいろんな所を探した。森、城下町、ウユウの家…どこを探してもセイレンの姿は見つからなかった。時間が進むにつれ焦りも増してくる。


もしかして誘拐!?もしかしてどこかで溺れている!?もしかして崖から転落!?


『せんせーい!!助けてぇぇぇッ!!』


頭の中では最悪な未来が浮かんでは消え浮かんでは消え…冷や汗が止まらなくなってくる。


「どうしましょう…ああ…セイレンがセイレンが…」


頭の中がグルグルしだし気持ちまで悪くなってくる。


このままじゃ…このままじゃ…


プチ


その時私の脳内で何かが切れたと思う。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ