キリリク小説

□カズネと魔法のやかん
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「今日の朝ごはんは山菜おこわ〜♪」


こんにちは、カズネです。今日は成長期まっさかりのジュライの為に早朝山菜を採りに来ました。ちなみにジュライは一緒ではありません。本当は一緒に行こうかなと思ったんですけど…愛らしい寝顔に負けました♪可愛すぎてとても起こせません♪


「なんて…山菜に向かって言っても空しい…なんせ心の声だしー。…とっとと摘んでかえろ…」


その時僕はちょっと離れた草むらの奥にキラリと光ったに気付いた。


「なんだろ?」


山菜をバッグにいれながら草むらに手を突っ込んでみるとコツンと音がした。


「こ…これは…!!」


鈍い光沢に丸いフォルム。その形は親しみ溢れる。



それは…



「やかん…だよね…」



不法投棄されたやかんだった。
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