キリリク小説
□宴の後
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「おーーい、皆!!今日は仕事の打ち上げもかねてカズネの退院祝いしようぜ!!」
・・・・
なにいいいいいっ!!!
仕事仲間の誰かがそんな事を言うのを聞いて頭に雷がはしった。驚きのあまり固まってしまった。そんな僕にトドメをさすようにタキが、
「いいな!それ!忙しくて今までカズネの退院祝いできずじまいだったもんな!!皆いいよな!?」
『いいぜー。』『いいじゃん!!』『サイコー!』
うふふ・・・皆僕のために・・・こんな良い人たちに囲まれて幸せだ・・・
なんて・・・
今日は思えないからああああっ!!!帰らせてーーーー!!
「おいおい、皆、カズネにだって予定があるだろ。」
セリ!!ナイス!!
「そうなんだ。ごめん、皆。今日は…」
そう言った瞬間、
『えーーーーーっ!!』
うう…心がなんか痛む!!でも僕の優先すべきはジュライなんだ!!許してくれ皆!!
「…すまない、カズネ。」
タキの声に再び固まるのを感じた。