キリリク小説

□常識的キス
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「ジュライおにーちゃん算数教えてー♪」
「あー!!ずるい!!私も!!」「僕も!!」
「おいおい、あわてるなよ。ちゃんと教えてやるからさ。」


ウユウ様こと師匠の家に住み着いてはや幾年…じゃないがすっかり俺もこの町の顔なじみになった。最近では近所の子供達は俺に懐いてくれるくらい親密度上昇中だ。


「あらあら今日も人気ねジュライ君。」
「あー!!ジュンさんだ!!」


ジュンさんを見るなり子供達はワッとジュンさんの足もとに群がる。ジュンさんは美人だしやさしいからな…男だけど。そこの頬を染めてる少年!!真実は君には残酷だぞ!!


これはヒガミじゃない!!断じて!!


「今日は何をしてるの?」
「今日はジュライおにーちゃんに算数を教えてもらうの!!算数全然わからないの。けどジュライおにーちゃんの教え方だとわかるの!!」


ははは照れるじゃないか!!


「ジュライ君教え方上手なのね。」
「そんなことないって!!」
「あとちゃんと勉強したらちゅーしてくれるの!!」
「へーそうなの…え?」


ジュンさんの顔が固まった。そりゃあもう見事に…ってあれ…ジュンさん…その目はなに…その何とも言えないような眼差しは…
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