□いたずらか、おかしか。
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「おっし出来た!!どうだルフィ、被ってみろよ」

「おお〜ぉ、スッゲーvVさすがウソップ、器用だな〜サイズもピッタリだ!」

「ふふん、まぁな〜!俺様の手にかかればチョロいもんよ!!」

会心の出来上がりとなった作品を手放しに褒められて、ウソップは得意気にふんぞり返る。

「かっくいいぞルフィ!!あとは、マント付ければ完璧だな!だから、コレ、貸してやるよ」

「…チョッパー、お前…これ、大事なヤツだろ?」

「別にいいんだ、ルフィに使ってもらうなら!けど、貸すだけだからな!?」

「…そっか。さんきゅ、チョッパー!!」

そう言ってチョッパーが手渡してくれたのは、少しボロボロの海賊旗。
ルフィが、チョッパーのために、必死に守り抜いた大切なもの。

ウソップからは、巨大カボチャをくり抜いて作ったジャック・オ・ランタン型の王冠(というか、ヘルメット…というか…)を、チョッパーからは、マント代わりの海賊旗を受け取り、ルフィは意気揚々とそれらを身に付けた。

「ぃよっし!準備万端、変身完了☆」

「これならきっとお菓子がっぽりだな♪」

「それではルフィ君、検討を祈る!!」

「おぅ、二人ともありがとな。んじゃ行ってきま〜す!!」

ちょっぴりヘンテコな格好をしたルフィが向かった先は、残りのクルー達の元。

その正体は、お化けのコスプレ。

その目的は、お菓子を頂戴するために。



――そう。

時は10月31日、

世間では、

“ハロウィン”なんて呼ばれている日なのだ――



* * * * * * *



【case1:ロビン】

「トリック・オア・トリート〜!!」

まずルフィが最初に向かったのは、ロビンの所。

「あら船長さん、可愛いカッコしてるわね」

「そか?これ、ウソップが作ってくれたんだ!カボチャ大王だぞ。マントはチョッパーから借りたんだ」
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