岩及のお話とか(仮)20160624up

□俺の岩ちゃんが黒い
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「ねぇ、なんかさ〜…岩ちゃんて黒だよね?」
「日焼けが?」
「髪の色が?」
「違うよ!いや何ていうかさ〜…」
及川は、こめかみに人差し指を当てながら、目をぎゅっと閉じる。
「何か時々発言が黒い…気がする…」
思わず松川と顔を見合わせる。
その噂の岩ちゃんこと岩泉は購買にパンを買いに走っている、らしい。
ていうかさ…黒くないと思ってたのか及川…てレベルなんだけど。
「さて、松川さん」
「なんですか花巻さん」
とりあえず松川と二人で盛大にため息をつく。
「…なんだよお前ら…」
180超えの男子高校生が口元尖らせてんの、様になるのも不思議だよなぁ。
「岩泉って割と毒舌じゃん?」
「松川に負けてないもんねぇ…」
「いや花巻、それはどうなの?」
「え?誉め言葉?心理戦に強くて良くね?」
「ならいい」
「いや良くない!そうじゃなくて!岩ちゃんの話!」
思わず松川と楽しくトーク始めたら及川がギャーギャー割って入ってくる。
ちっ、誤魔化されてくんなかったか。
これは諦めて話を聞くしかねーな…と松川も目が語ってやがる。
「はいはい…で、何で岩泉が黒いとか思ったワケよ、及川は?」
改めて聞いてやると…及川は一瞬空を見て…一気に語りやがった。
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