*short story*
□独占欲
2ページ/6ページ
「あぁ、そうだな。……ッたくよー、最近ジャンプ漫画にもチラホラとよ、腐女子狙いな絵とかコマとか出てよー。ジャンプってのはな、純粋な少年達に勇気と希望と夢を与える雑誌なんだぞ!!」
「ですよねー。そーいうのは、専門誌だけにしてほしいですよ、全く。……というか第一、男同士のドコがいいんですかねー」
耳垢をふっ、と飛ばして銀時は答えた。
「ホラ、あれだ。男が男を好きになるッてのはな、ほとんど相手への独占欲なんだよ。独占欲」
「独占欲……銀さんにはそういうの、あるんですか?」
新八は銀時に問いかける。 銀時は、考える素振りをして視線を上に向けて答えた。
「そーだな…………ま、少しは」
「あるんですかァァァア!!!?」
「イヤ、男じゃなくて。好きになった奴とか、甘味とか甘味とか……」
「……銀さんの場合、80%以上を甘味が占めてますね絶対。しかも少しじゃなく」
_