★Shaman King★
□Daybreak
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AM5:30
太陽に追い込まれて空にとけ込んでしまいそうになっている白い月が目にとまる。
ああ、あのまま寝てしまったのか…。
……んん!?アンナはっ…!?
と、ここで自分の肩に重たいものを感じ、アンナが寄りかかっているのだと気づく。
そっか、話してるうちに寝ちまったんだな、オイラ達。
まだはっきりとしない意識の中、かすかな記憶をたどる。
本当に辞退しちまったんよなぁ。
昨日、阿弥陀丸には、やめてすっきりした、なんて言ったけど。
自分の心をごまかした―――
所詮、どうしようもない状況を自分に納得させ、言い聞かせるための言葉に過ぎない。
また深く考え込みそうになる心をなんとか引き戻す。どこか遠くで鳥の鳴く声がした。