華武高校
□真夏の出来事
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「暑い…」
「暑いって言ったら余計暑くなんだから、言うな」
「あつ〜〜〜い!暑い暑い暑いー!」
それは真夏の出来事。
芭唐とアタシは、授業をサボった罰でプール掃除をさせられてる。
あのバカ担任〜〜!!!
こんな暑い日に授業なんて出てられるか〜〜。
「しょうがねぇな。俺が涼しくしてやんよ」
は?
「え?…っ…うわっ!ちょっとバカ!アンタ何してんのよ!?」
「何って…水遊び?」
心の中で担任に悪態をついてると、芭唐があたしに思いっきりホースで水をかけてきた。
「水遊び?じゃなくて!…どうすんのよ、制服ビショビショ。」
制服でやる事事態に問題があったのかも。
「まぁいいんじゃね?何とかなるっしょ」
「何とかなるかー!」
怒ったあたしはホースを奪い取り、逃げる芭唐を追い掛け仕返しと言わんばかり水をかけてやった。
ざまーみろ!!
「……お前マジ殺す」
そして返ってきたのは、予想通りの非難の声。
「お互い様でーす」
私は舌を出して、悪戯っぽく笑った。
そして次は、あたしを追い掛け回す芭唐と、逃げ回るあたし。
まるで、トムとジェリーのような。