夢御伽
□Death*Killer-2
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It has been snowing.
━━雪ガ降リ続イテイル...
それは、真っ赤な少女だった。
『なに、してるの?』
当時、俺はまだ小学生で、目の前の光景に恐怖を感じるどころか、見とれてしまっていた。
『ねぇ。なに、してるの?』
自分よりも4つ程年上であろうその少女は、顔色一つ変える事なく俺を見下ろす。
『見ての通りだ。』
自分の前に倒れた人形。
その時に感じたのは唯、それだけで。
『ねぇ僕も…!!』
縋り付いたその先は、冷たい氷の様な瞳をした少女。
『意味を解っているのか?』
『…しぬん、でしょ?』
刹那、少女の瞳が揺らいだ気がした。よく見るとそれは、綺麗な漆黒の瞳。
『ならば待っていろ、時が来れば…迎えに来る。』
『…うんっ』
それは幼い記憶。
ずっと ずっと昔の━━━
【緋色の空に。】
彼は普通にクラスに馴染んでいた。
友達と戯れ合って、教師と喧嘩して。付かず離れずの位置で、彼は普通、に。
彼の事をずっと見て来た。
好き、だったんだろう。彼の事が、ずっと。。。
そんな彼と初めて会話したのはつい最近。
「あ、」
風で飛ばされたプリントが丁度彼の足下に落ちて、
「ほら、」
と手渡されたのがそう。
友達はこんなの会話のうちに入らないって言うんだけど…良ンだよね、うん。