dream3
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押し入れを整理していたら、珍しいものが出て来た。
「ラビ兄、若っ!」
「俺まだそんなに歳じゃないさ!」
昔のアルバムが見つかったので、ラビ兄に見せてみた。
写真の中のラビ兄は、多分5歳くらいだろう。満面の笑みを浮かべてピースする姿は、今となんら変わりはなくて少し笑えた。
「ラビ兄の小さい頃、初めて見たかも。」
「んー…、初めてお前と会ったときは俺もう中二だったもんな。」
「アルバムなんて持ってきてたんだね。」
「母さんが勝手に持ってきてたんさ。」
親が再婚で連れ子同士の私達、義兄妹。
普通ならぎくしゃくするのかもしれないけど、私達はすぐに打ち解けることができた。
多分それは、ラビ兄の性格のお陰。
アルバムをめくっていると、ヒラッと一枚写真が出て来た。
拾い上げて見てみると、そこに写っていたのはラビ兄と…
「…ラビ兄は昔から軟派だったんだね。」
「へ?」
写真の中にはラビ兄が女の子のホッペにキスしている光景。
「うわ!懐かしい!これ卒園式さ!」
「これ、誰?」
「俺の初恋の人さー。今なにやってるんかな?」
嬉しそうに写真を眺めるラビ兄。
なんか…
なんかなんか!!
「…さて、そろそろ押し入れ整理再開するさー…って、あれ?どしたん?」
「別にっ!」
「何?!何に対して怒ってるんさ?!」
不覚にも、幼稚園児に嫉妬。
やっぱり私、どうかしてる。
かなり更新停滞ゴメンナサイ。
この話しに終わりはあるのか(え