短編
□朝のお目覚め
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「早く起きろ!」
朝、ザンザスがあたしを起こしに来る。
ボスなのに、朝からそんなことして変だけど、あたしは嬉しいよ。
『おはよう、ザンザス……!』
「あぁ。ん?どうした?」
どうしたって…
だってボス、上半身裸なんだもん!
しかもお魚屋さんつけてるあのエプロンしてるし!
「これか?ぶはっ!今日はお前のために寿司を握ってやろうと思ってな。どうだ、いい格好だろ?」
『いいも何も、普通服着るでしょ!』
「何!?…じゃぁ、服着てくる…」
え…?
ちょっと、服着ちゃうの?
『ダメ!やっぱり服着ちゃダメ!そのままでいて!』
言っちゃったよ…
でも、あたし怒りながら楽しんでた。
「はっ!お前ならそう言うと思った。」
『知っててやってたの!?』
「あたり前だ。俺を誰だと思ってる!」
知ってたのね…
「上の服だけでいいのか?」
『は?』
「だから、ズボン…
『いいです!結構です!だからさ、早くお寿司握って?』
「あぁ。」
どこまで本気なのかわからないザンザス。
でも、そんな貴方だからこそ好きになったのかもしれないね…
ザンザスー、エビ食べたぁ〜い。