水滸単

【す】 6件

【水火棍 (すいかこん)】
獄吏や囚人護送の役人が持つ棍棒。
水に溺れたり火に焼かれるような酷い苦痛を与えるという意味の名。


【水滸、書を開けば第二十三 (すいこしょをひらけばだいにじゅうさん)】
面白くて何度も読むため、本に折り癖が付いて自然に第23回を広げているという意。
第23回は武松の虎退治の場面である。
文章も名文であるため教科書などによく採録される部分。


【水滸伝 (すいこでん)】
北宋末期に起こった宋江の乱を元に作られた章回小説。
成立は明代、作者は施耐安とも羅貫中とも言われる。
造反を描いた作品故に歴代禁書とされてきた歴史がある。現在、物語の長さによって70回本、10回本、120回本の3種類が存在。
『三国志演義』『西遊記』『金瓶梅』とともに中国四大奇書の一つで、日本にも輸入され滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』のモデルとなった。
因みに『金瓶梅』は水滸伝の武松の回の一部を引き伸ばした作品。


【吹毛剣 (すいもうけん)】
楊志の剣。家伝の宝刀。
毛を刃に吹きかけただけで切れることからこの銘が付いた。


【鄒家の忌み子* (すうけのいみご)】
登州の名家・鄒家に度々生まれる異能・異形の子供。
生まれた忌み子は登雲山に捨てられ命を落とすが、例外的に鄒淵、鄒潤は山王婆に拾われ生き延びた。


【枢密院 (すうみついん)】
中央政治のうち、軍事を司る官庁。
因みに禁軍は枢密院の管轄。



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