徒然の唄+翠版

【ぬ】 1件

【ドロにつかった乙女 (ぬまにはまったはな)】
いつかこの身が
枯れるまで
私は精一杯いきていよう
私がここに生きた証を刻もう――
 
散るまでは咲き誇る華のように
 
美しく生きよう――
ーーーーーーー
 
幸せだった頃―
楽しくて
何もかもが綺麗だった―
 
けれど

ドロの中につかった
華は流されて…
汚されて…
もうあの時の
美しさなど…ない――
 
まるで底無し沼につかったように
私はゆっくりと―
ゆっくりと―
沈んでいった――



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