小説【三國A】

□縛
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『縛』


「   」

何かを言われて振り返る。

振り返る―――その行動は、昔は不要であると思っていた行為だ。

いつから自分は変わったのだろうか。それははっきりと認識している。孫策だ。

彼が―――あの太陽のような少年が、自分の元に現れて。話しかけられて。後を付いてこられて。連れ回されて―――…。

それまで常に人に好かれる笑みを貼り付け、何事も完璧にこなし、周家に恥ずかしくないよう、それ以上に誰にも非を見せないようにと生きてきた自分に、彼は「人間性」というものを教えてくれた。

ああ…伯符。だからね、君にはまだまだ生きていてもらわなくては困るんだ。

私の世界に彩を添えてくれる

私に喜びを与えてくれる

私の世界を形創ってくれる…


だから―――。このまま居なくなるなんて許さない。

どうか、ずっと私の傍に……。永遠に……


<End>


多分孫策瀕死状態。
裏に置こうか迷いました

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